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EasyDriverをつかってMMD-QZを修理する [ミザールMMD-QZ]

修理して使用していたMMD QZのL6470基板が焼損してしまい、使用できなくなりました。電源のDCワークから異常な電流が流れたのでしょうか。
そこで、ステッピングモーターを、48ステップ/回転の安価なステッピングモーター(900円、写真右)に交換しようと思いましたが、トルク不足で赤道儀を運転できず、結局オリジナルの24ステップのモーター(写真左)を使うことになりました。
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新しい葡萄酒は新しい革袋に入れたいところですが、仕方がありません。このオリジナルモーターを、Easy driver(中国製ジェネリック品2ドル少々)とArduino Uno(中国製同等品)で制御することにしました。総額1000円以内の投資です。
Easy driverは、Onstepでも使用できるドライバーですが、ステップと回転方向のシンプルな制御方式で、デフォルトでは、1/8マイクロステップになっています。ステップ数の計算がしやすく、たいていのステッピングモーターは回せるという優れものです。MMD QZオリジナルモーターも、何の調整もなくパラメターの設定もなく回すことができました。
これは、Easy Driverの使い方ページにあるExample.1スケッチで、簡単に定速運転ができます。
void setup() {
pinMode(8, OUTPUT);
pinMode(9, OUTPUT);
digitalWrite(8, LOW);
digitalWrite(9, LOW);
}

void loop() {
digitalWrite(9, HIGH);
delay(任意);
digitalWrite(9, LOW);
delay(任意); //任意の数字が1とすると、STEP signalが1となり 1ms high and 1ms low, ということで2ms で一つのパルスができます。 すると1000/2 = 500 microsteps/secondということになります。
}
というわずか12行のスケッチです。
8ピンのlow-highで回転方向を制御し、9ピンのhigh-lowで回転数を制御します。
ポータブル赤道儀ならこれで済みそうですが、MMD QZの修理なので、3個のスイッチを設定し、スイッチオンで3倍の増速もしくは反転をするようにスケッチを描きました。停止はenable端子を利用しました。配線は、Example 1.6を参考にしました。
Easy driverのイージーなところはもう一つあって、Arduinoへの電源をEasy driverから供給できるので、電源周りがすっきりすることです。
今一つ信用できないポータブル電源から異常な電流が流れる可能性を考え、3.3オームの抵抗と4Aのヒューズを入れて、対策としました。
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1/500の減速ギアがついたMMD QZでは高速回転はトルク不足で難しいので、スリップクラッチもあるし、3倍速が妥当なところかなと思っています。実際のスケッチは以下の通りです。
void setup() {
pinMode(8, OUTPUT);
pinMode(9, OUTPUT);
digitalWrite(8, LOW);
digitalWrite(9, LOW);

pinMode(2, INPUT);
pinMode(3, INPUT);
}


void loop(){

int a; int b;

digitalWrite(9, HIGH);//恒星時運転
delayMicroseconds(1250);
digitalWrite(9, LOW);
delayMicroseconds(1250);

while (digitalRead(2) == LOW) { //2番ピンとつながってるスイッチがonになったら下記を実行 (3倍速)

digitalWrite(8, HIGH);

digitalWrite(9, HIGH);
delayMicroseconds(400);
digitalWrite(9, LOW);
delayMicroseconds(400);
int a=1;}

while (digitalRead(3) == LOW) { //3番ピンとつながってるスイッチがonになったら下記を実行 (-3倍速)


digitalWrite(8,LOW );

digitalWrite(9, HIGH);
delayMicroseconds(400);
digitalWrite(9, LOW);
delayMicroseconds(400);

int b=1;}
}

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ケンコーKES赤道儀に取り付けてみましたが、快調に動いています。反転3倍速後、恒星時駆動の方向が逆になってしまいます。おそらくreturn;などの一行が不足しているのだと思いますが、早送り3倍速のボタンを一瞬押せば復帰するのでそのまま使用しています。

ローライコード2をレストアする [カメラ修理]

ため込んでいるジャンクカメラの中に、外装ハゲハゲ、レンズ曇り強し、絞り羽根油が回っていて一枚脱臼、シャッタースロー不良という、手ごわいローライコードⅡがありました。
数年間、分解状態でストックしていましたが、プリモジュニアの成功で勢いがついてしまい、このカメラのレストアにも挑戦することにしました。
まず前面の貼り革をはがします。炭化してボロボロと崩れますが、後で型紙を起こすために、なるべく丁寧に分離し、紙に貼り付けて保存します。ごらんのように遺跡から発掘した土器を復元したような姿になりました。欠損している部分は、初めから剥げていたところです。
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レンズボードの飾り板を外し、レンズボードを本体から分離します。この時入っていたシムの位置を記録し、復元できるようにします。レンズボードから、レンズ前群をゴム環で回転させて外します。レンズ前群を分解して清掃してみると比較的傷も少なく、磨いたところかなりクリアになりました。シャッターユニット後部のレンズも分離して清掃、やはり、かなりクリアになりました。この戦果に気をよくしてシャッターユニットと絞りにトライします。シャッターユニットと絞りユニットを分離して、それぞれベンジン浴させます。
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攪拌を数度繰り返し、乾燥させてみると、シャッターは生き返っていました。チャージ環を外して各部に微量の注油を行いました。絞りユニットは、分解すると大変なことになりそうなので、ユニットケースのねじを緩めて、脱臼している羽根を定位置に戻すことにしました。前から後ろから、つまようじとプラスチックピンセットで整復を試みることしばらくで、定位置に戻すことができました。
組み立ては、特に問題なく終了。無限遠と最短距離でピントをチェックし、わずかに前ピンに調整しました。
さて、あまりにもみすぼらしく、人前に出すのがはばかられるような外観なので、外装のレザーを張り替えることにしました。はがした外装の破片をつなぎ合わせて型紙を作り、アマゾンで購入したフェイクレザーを貼り付けてみました。慣れないせいか、とても大変で肩が凝ってしまいました。これが完成した姿です。
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35mmフィルムをベスト判(127)に使用するための治具を作る [カメラ レンズ]

完動品になったプリモジュニアですが、フィルムがありません。かわうそ商店さんには、クロアチアやカナダで作られているフィルムが販売されていますし、ブロニーフィルムから127フィルムを作る方法もWEB上ではいくつも見つけられますが、フィルム価格、現像コストを考えると、35mmフィルムを使えるとローコストで済みます。
そこで、ブロニーフィルムの裏紙を使って、35mmフィルムを127フィルムのスプールに巻き込むことにしました。まず、ブロニーフィルムの裏紙を幅46mmにカットします。
Active Filmさんの記事を参考にして、100均とホームセンターの材料を使って図のような127スプールに35mmフィルムを巻き込む治具を作ってみました。
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基板が大きいのは、ホームセンターで売っていた端材(40円)の大きさそのままなので、特に理由はありません。巻き込み作業は、夜、クローゼットの中で行います。これくらいの大きさがあったほうが、暗闇の作業中に足で押さえたりできるので、結果的には使い勝手が良いです。WEBで得られた情報から、裏紙の長さ、フィルムの長さ、フィルム貼り付け位置を決定しましたが、暗闇での作業のため、位置はやや不正確です。プリモジュニアでは頭出しが、怪しいスタートマークとなり 一枚目、最後のコマが怪しくなりますが、そのつもりで使用すれば、それなりに良好な結果です。また、プリモジュニアでは12枚撮影した時点でフィルムカウンターをリセットしないと、のこりのコマ(8コマくらい余計に撮れます)が無駄になってしまいます。
撮影後は、裏紙が貴重なので、ワンタッチパトローネ135に巻き取って、現像スルーのみに出します。
オートマットのベビーローライなら、フィルム貼り付けの位置が不正確でも大丈夫だと思われるので試してみたいです、という理由でまた物欲が刺激されてしまいました(*^.^*)。

プリモジュニアをレストアする [カメラ修理]

ヤシカ44から、不要になった巻き上げクランクを移植して、快適に操作できるようになったかと思われたプリモジュニアですが、シャッター羽根に油が付着しており、たびたび開かなくなることがわかりました。夏ごろに入手してその時は気づかなかったのですが、寒い季節になり、不調が顕在化したようです。またシャッター速度や絞りを操作するときに、レンズボードがグラグラするのも気になっていました。
そこで、レストアすることにしました。
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まず、前板を外します。ストロボ接点切り替えレバーが邪魔して外れにくいですが、この金具は、容易に変形するように作られており、若干前方に曲げてやれば、前板がはがれます。
つぎにテイクレンズ前玉を外します。ゴムリングで簡単に外すことができました。
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シャッターはセイコーMXLで、コンパータイプです。
ビューレンズとテイクレンズを載せているレンズボードは4本のねじを外すと分離できます。そして、レンズボード後面の後ろ玉の遮光フードを回転させて取り外すと、フィルム巻き上げと連動しているシャッターチャージレバーのついたリング、絞り作動レバーのついたリング(それぞれレンズボードをはさむように位置しています)と後ろ玉と一体になった、シャッターユニットが外れます。シャッター速度や絞りを操作するときに、レンズボードがたわむのは、後ろ玉と一体になったリングの締め付けが緩めだったせいでした。
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まず、レンズユニットを取り外して、シャッターユニットだけにしてベンジンを流し込む簡易的な方法を試みようと思いましたが、シャッターユニットとレンズ後玉が分離できなかったため断念し、セオリー通りシャッターユニットを分解して清掃することにしました。
シャッターユニットの飾りリング、チャージリング、シャッターリングを外すとシャッターユニットをレンズボードに固定している3本のねじにアクセスすることができます。シャッター羽根とシャッターユニットを分離してベンジン浴させ、油分を取り除きます。
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ここで後玉を見てみると、絞り直後のレンズ面がかなり曇っていることがわかりました。そこで、レンズクリーナーで清掃してみましたが、除去できません。仕方ないので、ニコンアイピースを清掃した実績のあるキイロビンで清掃してみると、効果あり(^-^)。気をよくして、レンズを清掃してかなり透明度が回復しました。よし、組み立てと思ったら、キイロビンが絞り羽根に付着してしまい、絞りが動かなくなっていました(|||(-_-;)|||)。後ろ玉と絞りユニットを分解できなかったので、仕方ないことですが、絞りの分解清掃も必要になってしまいました。この部分の分解は容易ですが、組み立てはかなり大変です。
絞り羽根は5枚なので、円形絞りの機種よりはらくですが、それでもわずかな手の震えや空気の動き(ため息や鼻息ですね)でも動いてしまうためけっこう大変でした。枚数の多円形絞りなど分解されている皆さんはどうしているのだろうと思うくらい大変でした。
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絞りユニット、シャッターユニットを組み立てやっと元の形に復元できました。
70cmと無限遠でピントを確認して作業終了です。
こうして完動品になったプリモジニアですが、ヤシカ44よりもメカが複雑で、フィルム室も狭いため、かなりの大改造をしないと35mmフィルムは使えそうもないため、120フィルムからベスト判を切り出して使うことにしました。まき直し用のスプールはかわうそ商店さんでリーズナブルな価格で販売されています(ebayの半額くらい!)。つぎの予定はベスト判切り出し用フィルムカッターの工作です。

20cmドブソニアンを修理する [天体望遠鏡]

ベランダ星野観望用に20cmドブソニアンがありました。
シーイングの悪い季節の、星雲星団観察用です。ビクセンの古い鏡筒(20cmF5、F4ではない時代のもの)を、笠井トレーディングの銀次用架台に載せていたものです。
この銀次用架台は、水濡れに弱く、合板がふやけて底板が破損していました。もとはといえば管理が悪く、長期間放置していたせいですが。
さて、めぼしい惑星が見えず、シーイングも悪い冬用に活用すべく、このドブソニアンを修理することにしました。
まず、汚れていた主鏡と斜鏡を洗浄しました。ビクセンのメッキとコーティングは丈夫で、往年の輝きを取り戻しました。洗浄した鏡面の水滴でできる乾燥ムラは、ドライウエル(使用期限があるならとっくに切れていそうな古いものですが)を流してやるときれいに乾燥できました。
接眼部をグリスアップし、主鏡と斜鏡をとりつけ久しぶりに十分に時間をかけて光軸調整を行いました。
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ファインダーは、パノラマ4000のジャンク品(左右の光軸をどうやっても調整できないのでジャンク品、500円)を分解したものです。厚さ3mmのアルミL金具で脚部を作り、接眼部を分解して十字線を入れました。細い糸を斜めになった視野環に貼り付けるのが難しく、髪の毛ほどのワイヤーを使いましたが、けっこう太くてたくましい十字線になってしまいました(^^;)。
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このファインダーでは、カシオペア座全体がらくに入るので、ジャンクでないパノラマ4000とPocket Sky Atlasで対象の導入をします。同じ光学系でも、双眼鏡のほうが暗い星まで見えるような気がしますが、双眼鏡と同じ視野のファインダーだと星の配列を見つけやすく、対象の導入がとても楽になりました。
角度の調整は、垂直方向はアルミ製のアングル材を組み合わせビスの押引きで調整し、水平方向はビス2本で調整するようにしています。軽量、低倍率、広視野のファインダーなので、これで間に合っています。
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耳軸はステンレスバンドを巻いて補強しました。
破損した底板は、厚さ12mm の合板2枚で製作し、笠井さんから購入してあったドブソニアン用のローラーベアリングを間にはさみました。さらに底面に2×4の端材をT字型に接着して補強しキャスターを付けました。
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水濡れ対策にニスを塗布して修理終了です。この望遠鏡は接眼部が36.4mm仕様なので、広視界用アイピースはレトロなエルフレ32mmです。星像は結構シャープで、積み下ろし、設置、撤収が楽なので、山小屋へのプチ遠征にも持ち出しやすいです。

ヤシカ44を35mmフィルム仕様に改造する [カメラ修理]

ヤシカ44は、絶滅危惧種のベスト判フィルムを使用する、かわいらしい二眼レフです。この機種は、ベビーローライや、プリモジュニアなどの人気機種と比べて、手に入れやすく、巻き上げとシャッターチャージが独立しているなど機構もシンプルで、フィルム室も大きく、改造しやすい機種です。
正月休みを利用して、35mmフィルム仕様に改造してみました。
まず、改造すると不要になる巻き上げクランクを除去します(巻き上げクランク欠品のプリモジュニアに移植するため)。
つぎに、上部のフィルム室内部の部品を取り外し、35mmパトローネが入るスペースを確保します。
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ボディ左舷にあるフィルム押さえの金具を取り外します。この穴に、ジャンクカメラから取り外したフィルム巻き戻しクランクを接着します。使用したクランクはプラスチック製ですが、ヘビーユーズはしない予定なので、強度は大丈夫だと思います。
また巻き上げクランクとは反対側に、フィルムケースのふたを切り取ったスペーサーを押し込み固定します。これで、上部フィルム室の工作は完了です。

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つぎに、フィルム巻きとり側の工作です。不要な部品を取り外します。

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やはりジャンクカメラの巻き戻しクランク(真鍮製)を位置合わせして、従来あったフィルム押さえ金具を利用して固定します。巻き取り軸は、35mmフィルムのスプールです。

巻き上げは、このクランクを使用して行います。フィルム巻き上げは、1+1/4回転で、45mm以上巻き上げられるので、コマ間の重なりは回避できます。
実際に使用してみると、工作精度の不足で軸が偏芯しており、巻き上げ、巻き戻しともやや硬いですが、24枚撮りの35mmフィルムを最後まで巻き上げ巻き戻しすることができました。
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完成後の姿です。フォーカスノブの上下にあるのが、追加したフィルム巻き上げ軸(下)とフィルム巻き戻し軸(上)です。

ライカR3をレストアする [カメラ修理]

寒くなってきたので、山小屋にもゆかず、ドームにも上らず、暖かい部屋で、晩酌をしながら怠惰な生活をしています。冬は、やっぱりカメラいじりが多くなります。
ミノルタXEをレストアし、その結果に満足していましたが、ライカR3の内部はどうなっているのだろうという好奇心を抑えられなくなってきました。ご存知のとおり、ミノルタXEをライカ流にアレンジしたといわれるカメラです。こう考え出すと、行きつく先は…..。
レンズを持っていないんだからやめようよという理性と、いやMFタムロンがあるという物欲の言いわけとの葛藤をかかえながら、Yオクでジャンク品をウォッチすることしばらくで、5.8Kで、「商品の状態は使用・経年劣化による汚れや傷があります。 ・現在シャッターは落ちます。 ・ファインダー内、下部にカビ汚れがあります」という個体をゲットしました。
届いたカメラは、経年なりの表面のやれがあり、露出計の針は、上方に振りきれて反応なく、マニュアルでのシャッター速度はそれなりに変化しているという状態でした。プリズムは、視野下方にもやもやとした曇りがありますが、まずまずでした。
分解の手順は、ミノルタXEと同じです。
トップカバーを開けてみると、ミノルタXEとおなじ基板に加えて、プリズム左右に見慣れない部品の追加がありました。これは、ミラー下部にある、スポット測光機構のために追加された基板のようです。露出計は、ミノルタXE同様の中央重点測光をする基板と、ライカ社が後付けしたスポット測光をする基板が独立して組み込まれ、双方を切り替える構造になっています。
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しゅう動抵抗を磨いて、プリズムのモルト汚れを清掃し、正常に機能するライカR3となりました。スポット測光の値も信用できそうな数字です。
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スポット測光機構のために追加された部分以外は、そのままミノルタXEのレストアと同じ手順で可能でした。スポット測光部分以外は、ミノルタXEの部品を流用できそうです。
持っているRレンズは、ズミクロンの50mmF2とエルマリート35mmF2.8の2本だけですが、タムロンのMFレンズはそこそこの数を持っているので、とりあえず間に合いそうです。アダプトール2マウントは、説明書では、R4からR7用となっていますが、R3でも何も問題ないようです。

ビクセン カスタム経緯台をレストアする [天体望遠鏡]

ビクセンプラネットRC-125Mがよく見えるので、なるべく軽量な架台を用意することにしました。テーブルトップ三脚は、バランスウェイトがあるので、けっこう重くなります。手持ちのガラクタの山の中に、古いカスタム経緯台のジャンクがありました。かなり以前にYオクで1.5kくらいで落札したジャンク品です。重さは1.8kgほどで、キッチンスケールで測れる範囲でした。
ほこりをふき取って点検すると、上下左右の微動が、微動だにしない!( ̄△ ̄)ほど固着していました。
グリースの固着だろうと思ってパーツクリーナーで清掃してみましたが、回るようにはなったもののさほど改善しません。
そこで、分解掃除することにしました。
まず、水平微動です。タンジェントスクリューの微動部は、固定用のナットを外し、
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軸受けを、ソフトタッチプライヤーで回転させてやると、回転の渋さを調節できますが、緩めすぎるとガタの原因になります。
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適度なトルクとなるように(軽くて短い鏡筒なので、やや軽めに)調整しました。
しかし、組み立ててみると、タンジェントスクリューのムービングピースが、たわんでしまいます。ムービングピースをアームに固定するワッシャを締め付けすぎると、硬くなり過ぎ、緩めるとたわみ、適度な固定ができません。
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さらによく見てみると、ムービングピースとアーム下面の高さが不ぞろいなことに気づきました。
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おそらく、スプリングワッシャが入っていたのを、前の所有者が、分解した際に入れ忘れてのだろうと推測し、手持ちのスプリングワッシャを入れたところ、適度に固定されて、快適に動くようになりました。
上下微動も同じように調節できましたが、こちらもスプリングワッシャが入っていませんでした。当方の手元に来るようなジャンク品なので、こんなものかもしれませんが、構造が単純なので、メインテナンスも容易です。
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最後に、2重ナットの固定用ナットを緩めて、調整用ナットを回転させて、天頂部に向けたときに、後方に倒れないレベルに上下のフリクションを調整し再度固定して終了です。
物置にあった古い木製三脚をあてがってみましたが、かなりしっかりとした架台となりました。
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総重量は8Kgほどで、月や惑星のチョイ見やシーイングの確認に活躍しそうです。

ビクセンプラネットRC-125Mを落札する [天体望遠鏡]

わりとよく見えると評判の、ビクセンプラネットRC-125MをYオクで落札しました。狙っている人も多いようで、けっこう競って、8.5Kでした。この望遠鏡は、カタディオ系ニュートンといわれる、光路に補正レンズが入っている反射望遠鏡で、とてもコンパクトにまとまっています。この機種が現行機であった時期には、重厚長大こそが良いと信じており、ちゃちなおもちゃっぽくて、欲しいとは思いませんでしたが、齢を重ね、だんだんナマケモノになってくると、手軽に持ち出せる、よさそうな望遠鏡に思えてきました。斜鏡保持がスパイダーでなく板ガラスというところで、焦点像も期待できるのではないかと思っての落札です。届いた望遠鏡は、テーブルトップ三脚がついた、程度のよいものでした。
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斜鏡保持の板ガラスに曇りがありましたが、清掃したところ許容範囲程度にはきれいになりました。
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斜鏡の大きさはぎりぎりで、ひょっとすると、主鏡最外側縁はけられているかもしれません。接眼アダプターは、24.5mmなので、低倍率の得やすい31.4mmに交換しました。光軸は、レザーコリメーターで確認しましたが、ほぼ正確に調整されていました。製造後の長期間を考えると、けっこう狂いにくいのではないかと思います。さて、テーブルトップ三脚では実力の評価が難しそうなので、赤道儀に載せることにしました。ベランダの王者、サターン赤道儀には不似合いで(軽すぎてウェイトの調整が面倒くさい)、KES赤道儀に載せて実視です。この個体は、おもちゃのような外観にもかかわらず、焦点内外像が、ほぼ対象となる、良好な星像でした。焦点像もきりっとして、ジフラクションリングがきれいです。250倍で、遠ざかりつつある火星を眺めてみましたが、高度も低く、さすがに小さすぎて、極冠しか見えませんでした。

ペンタックスES2をレストアする [カメラ修理]

ヤシカFXスーパー2000のジャンクセット同梱品にペンタックスES2が入っていました。
ミラーアップし、メーターの確認もできない状態です。外観は、少々すれはありますが、へこみはありません。モルトはボロボロで、ファインダーは汚れています。手ごわい相手だけれど、レストアに挑戦することにしました。レストアに当たっては、艦長日誌DS9がとても参考になりました。
まず、ミラーアップの修理です。機械部分は、ペンタックスSPと同じとのことなので、まず、底板を外して、基板を取り去って各部の動きを確認します。
検索すると、ミラーを動作させるレバーがロックレバーに引っ掛かり、ミラーアップのまま動けなくなった状態のようです。ロックレバーの可動部に注油してみると、ミラーが正常に作動するようになりました。
明るくなったファインダーを覗くとスクリーンの汚れと、プリズム腐食による、黒い横線がわずかに見えました。モルトはボロボロです。
底部の基板を元に戻して、電池を入れると、露出計の指針は、上方に張り付いたままですが、バッテリーチェックは反応します。さらによく見ると、指針は、わずかに光に反応して振れているようです。基板は生きているようなので、さらに深部に踏み込みます。
まず、トップカバーを外します。フィルムカウンター部には逆ねじが2か所ありました。要注意です。シャッター速度ダイアルは頭のカニ目ねじを外せば取り外せます。
フィルム感度設定および露出補正ダイアルは、ASA100、1×の部位で外します。外したら、下のギアとレバーの位置を記録しておきます。
別にこの通りでなくてもよいのですが、取り外した時の設定をずらしてしまうと組み立てに苦労します(苦労しました(-_~-)。
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露出計の指針が光に反応して振れないのは、光の強さに応じてCDSの抵抗が増えないためだと思われました。CDSを交換する必要があります。そこで、秋月電子のホームページを見ると、CDSが、暗抵抗:0.5MΩからまで5MΩまで、何種類か販売されています。データシートがついていてγ値も記載されています。オリジナルのCDSの特性がわからないので、とりあえず暗抵抗0.5MΩから3MΩまで4種類のCDSを購入し、いつものように現物合わせでトライしました。一般に、カメラ用には、γ値の小さなものが採用されていることが多いようです。
アイピース両側にCDSが取り付けられていますが、取り付けねじは、ボディアースになっているので、組み立て時にきちんと通導があることを確認する必要があります(気づくかずに組み立て、どこか断線させてしまったかと青ざめました)。
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CDSの交換は、取り付けねじを外すだけで、配線は外さなくても可能です。
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CDSを取り付けたら、完動品のペンタックス スーパーAの露出表示と比較します。測光方式に差があるので、なるべく一様な、青空、曇り空、室内の輝度差のない壁で比較します。
結果、暗抵抗0.5Ω、γ値0.5のCDSを取り付けた場合に、ASA 400で1/500 f11から 1/30 f2.8まで、ほぼ全域にわたって、スーパーAに比較して、2段露出オーバーでパラレルに変化していました。これならASA感度ダイヤルだけで補正可能です。これより高輝度ではアンダーに、低輝度では、オーバーになります。
暗抵抗1Ωγ値0.6のCDSは、高輝度側で4段から5段オーバー、低輝度側ではさらにオーバーになりASA感度ダイアルだけでは補正できないようです。γ値0.6では高輝度部で合わせると低輝度がアンダーになり、低輝度に合わせると、高輝度がオーバーになります。γ値0.6では傾きが大きすぎるようです。
暗抵抗2ΩのCDSは抵抗が大きすぎて、使用不可能でした。
これで大丈夫かと思ったら、ときどき露出計もバッテリーチェックも反応しなくなるという症状があることが判明しました。
艦長日誌DS9に、絞り値を伝えるしゅう動抵抗取り付けねじが緩んでいると、露出計の動作が不安定になるとの記載があったので、その部分を点検してみました。
上下のカバーを外し、前面のセルフタイマーを外し、前板エプロン部を取り外します。
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この時、配線は外さなくても前板エプロン部を上方に裏返すだけで、作業できます。裏返したら、絞りリングのストッパーを外します。
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そうすると、ある位置で、ストッパーを固定していた穴から、しゅう動抵抗体を取り付けているねじの頭にアクセスすることができます。
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これがゆるんでいるとアースが取れなくて、露出計の動作が不安定になるそうです。本機も、少し緩めでした。これをしっかり締め込んで組み立ててみると、露出計も、バッテリーチェックもきちんと作動するようになりました。あとは、朽ちているモルトを交換して、プリズム周りを清掃して作業終了です。苦労した部分も多かったけれども、結構楽しい時間でした。底部基板の半固定抵抗を操作して、調整を試みましたが、全域で一段オーバー程度にはなりました。ポジは使わないゆるいカメラマニアなので、露出がオーバー気味には心が広いのです(^^;ゞ。
カメラレストアの面白さは、不具合の原因にたいして仮説を立て、解決法を試行検証し、その経過と結果を楽しむということにあると思います。このペンタックスES2は、その面白さが十分にあるカメラでした。