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レチナⅢCをレストアする [カメラ修理]

最近、レチナの価格が下がって、随分と求めやくなった気がします。Yオクでも、以前の1/3から1/4といった感じです。また以前は見かけなかったジャンク品も時々見かけるようになりました。故障しやすいデリケート機構なので、メンテナンスに費用が掛かるため修理されることが減ってしまったのでしょうか。逆に言えば、自分でメンテナンスできれば求めやすい環境になったということです。というわけで、ジャンクのレチナⅢC 2台を合計8Kほどでゲットしました。1号機は巻き上げ不可(分解してみたら底部シャッターチャージ部がさび付いて動作不良になっていました。シャッター羽根も少しさびていました。水濡れ?)2号機は、巻き上げはできるもののシャッターが切れず、レンズカバーが外れているというものでした。どちらもレンズはきれいでした。フォールディングカメラなので、レンズが収納状態になっていたのが良いのかもしれません。
レチナ取り扱いの作法として重要なのは、1.沈胴は∞時のみ可能なこと、2.カウンターゼロになると時は巻き上げができないことのふたつです。これを知らずに取り扱うと、故障させてしまいます。2号機のレンズカバーが破損していたのは、おそらく2のためだと思います。
レチナの巻き上げ系は複雑で故障しやすいため、巻き上げ不良のものは入手しないほうがよさそうです。外見からでは、有名な歯形状ギアの破損も判断できません。幸い2台ともこのギアは無事でした。
シャッターが切れないのは、たいていシャッター羽根の貼り付きなので、シンクロコンパーシャッターをメンテできれば解決します。ということで、1号機は部品のストックとすることにして、2号機のレストアを始めました。
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レンズの前群と後群を外し、フィルム室側から、シャッターユニットを固定しているリングを外します。そうするとシャッターユニットを分離できます。小ビスで止めてある金具は、ヘリコイドの固定用なので、外しません。また、フランジ調整用の薄い和紙のようなスペーサーが一枚か二枚入っていますので、破損しないように保存します。和紙のように薄いスペーサーですが、無限遠の調整には必須です。
シンクロコンパーのメンテナンスはこのページに詳しいですが、細いバネのかかり方などは、やはり自分で記録、確認する必要があります。部品をなくすとその時点でゲームオーバーなので、注意の上にも注意が必要です。
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取り外せる部品を取り外し、たどりついたシャッター羽根をベンジンで清掃し再組立てします。分解洗浄した部品たちが、生き返って元気に動作するようになるとうれしいものです。
スローガバナーを分解すると組み立てが大変そうなので、ベンジンで十分に洗浄した後、動作を確認し、注油するだけにしましたが、良好に動作しています。
ファインダーが曇っていたので、トップカバーを取り外して清掃しましたが、シャッターボタンの向き、カウンターを進めるカムのかかり具合が重要なので、トップカバー取り外しの際は、慎重に取り外し、カムのかかり具合を記録しておく必要があります。
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露出計は二台とも元気に動作していました。可変抵抗など複雑なメカがないのが良いのかもしれません。
完成図です。
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ジャンク タムロンレンズで100均ルーペとファミスコをリファインする [カメラ修理]

カビ、くもりのあるタムロン70-210mmF4-5.6ズームレンズ(58A)ジャンク品のレストアを試みました。筐体はプラ製で、とても軽量でコンパクトなレンズです。前玉の裏側と中玉にカビ、クモリがありました。
前玉(凸レンズ、二枚合わせ)第2群(凹レンズ)第3群(凸レンズ)は、前方から取り外すことができました。前玉のカビは容易に除去できましたが、残念ながら、中玉のクモリは合わせレンズの中にあり除去不能でした。再度組み立ててもカメラレンズとして使う気にはなれないので、分解したレンズユニットを再利用することにしました。鏡胴はプラ製ですが、レンズユニットはガラス製です。
たまたま、このレンズからルーペを作ったという記事を見かけたので、試してみることにしました。前玉ユニットが倍率4倍、第3群ユニットは12倍になるそうです。第3群ユニットのクモリは、強い光を透過する分には気になるけれども、ルーペとして目を近づけてみる分には支障ない程度です。ルーペとして使用するには、このレンズをホールドする枠が必要ですが、たまたま使用中だった、100均ルーペ1号
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と2号
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の枠がサイズ的に良さそうだったので、組み込してみることにしました。オリジナルのレンズを取り去ると、無加工でこの2つのレンズが収まりました└(^へ^)┘。ピント位置も問題なしです。
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100均ルーペ1号は、両凸単レンズがコート付きアクロマートレンズ(厚みから推測)に、100均ルーペ2号の両凸レンズ2枚合わせの光学系は、おそらく3枚構成(反射像から推測)コート付きの高級な光学系にリファインされました。視野周辺まで見え味も良好です。
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残骸となったレンズ筐体はプラ製でとても軽量ですが、ヘリコイドはきちんと動作します。何とか使い道はないかと思案したところ、ありました。30年物のファミスコの残骸(ファインダーに使っていた時期があり加工痕多数)と接続すれば軽量な400mm F6.6の望遠レンズになりそうです。
レンズ後方を分解して第4群レンズを取り去り、玉無しの状態にしました。この筐体とファミスコを、塩ビ管、49㎜-52㎜ステップダウンリング、49mmフィルター枠(反射望遠鏡のレデューサーに使用したクローズアップレンズ残骸)を利用して接続しました。無限遠が出るように調整し作業終了です。直進ズーム部分はおおまかなピント合わせに使用しヘリコイドを微調整に使用します。最短撮影距離は4mくらいです。実際のF値は反映しませんが、絞りも機能します。とても軽量なので、PKマウントをつけて、ボディ内手振れ補正機能のあるPENTAX K5の手持ちで使うことにしました。わずかに四隅がけられますが、まあ許容範囲です。
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トラは死して皮を残し、ジャンクタムロンは死してルーペとリファインされたファミスコを残すことになりました。めでたしめでたし(*^^*)。

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Leitz Minolta CLの距離計を調整する [カメラ修理]

YオクでLeitz Minolta CLジャンク品を見つけました。CLは、プレミアムがつくカメラなので、ジャンクなCLをジャンクでない値段で売っているのはよく見かけますが、ジャンク品の値段で売っているのはとても珍しいことです。アクセサリーシューが取れていたのをボンドで接着してあること、ボディカウンター側に大きなあたりがあること、露出計不可、距離計が大きく縦ずれしていることがジャンクの要因でした。値段はなんと即決5k円 (*^^*)。もちろん即座に入札、無事落札できました。
届いたカメラは、アクセサリシューの周りにボンドがはみ出していて見苦しいのと、ファインダー測距部の下方への縦ずれが気になりますが、シャッターは全速快調で、機能的には完全なカメラでした。ホットシューの機能は確認していませんが、ストロボは使わないし、あたりはあってもカウンターは作動しているので、無問題です。うれしいことに、露出計も2段オーバーながら、ASAダイアルで補正すれば、ほぼ正確な値を示しています。
早速お手入れに取り掛かりました。
はみ出したボンドをシンナーなどで柔らかくして地道に削り取り、外観的な欠点は許容範囲に収まりました。
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となると気になるのはファインダーの縦ずれです。だいたい測距部の2/3くらい縦ずれしていました。二重像が合致しないとピント合わせの精度も低下してしまうので調整をトライしてみました。
アクセサリーシューのそばにある小さなプラスチックキャップをはずすと、距離計を調節するねじがあります。
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二重ねじになっていて、外側が左右を内側のねじが上下方向のずれを調整できるとのですが、上下ずれの調整可能範囲は狭く、ねじをいっぱいに締め込んでも、二重像が下方にずれている、本機のおおきなずれはまったく調整できませんでした。おそらく以前のオーナーが調節しろいっぱいまで調整を試みていたのだろうと思います。
そこで情報を収集しました。
このページにCLの距離計の詳細な図がありました。この図から想像すると、二重ねじの内側ねじで距離計の対物レンズを上下させて測距部の上下方向を調整し、外側のおそらくは偏芯ねじで左右を調整しているものと思われました。
本機は上下方向の調節しろがなくなるまで締め込んでも調整できないということは、距離計の対物レンズを何らかの方法で下方にずらしてやる必要があると仮説を立てました。ずらす方向は、おそらく下方ですが、実際の像を見ながら確認することにします。
覚悟を決めて、トップカバーを外します。ジャンクとはいえプレミアムなCLですから慎重になります。

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黄色矢印の部位が距離計の対物レンズ取り付け金具です。二重ねじをゆるめて、この金具に力を加えて対物レンズが下方に移動するように少し変形させてみると、ファインダーの縦ずれが改善傾向です((o゚▽゚)o))。細かい部品が多く、手を滑らせて周囲を損傷すると一巻の終わりなので、息を殺して慎重に力を加え、縦ずれがやや上方になるように調整できました。やや上方に調節するのは、二重ねじを締めると縦ずれが下方に移動するからです。肉眼では、金具の変形は確認できない程度です。
トップカバーを装着し、遠くの山頂の鉄塔で二重像がぴったりと合致するように二重ねじを締め込んで上下左右を調整しました。
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さらに無限遠が出ているかをルーペで確認して、無事調整終了です\(*^▽^*)/。とても大きな達成感がありました。
今回のようにうまくゆくことばかりではなく、苦い失敗もありますが、それもふくめてレストアの趣味は面白いです。
Leitz Minolta CLは、Leica よりも偉そうではないし、キャノンやフォクトレンダーのレンズを使っても引け目を感じないし(個人的な偏見です、聞き流してください(*^^*))本当に良いカメラだと思います。相棒になるレンズは、キャノンの50mmF1.8とフォクトレンダーの35mmF2.5、25㎜F4です。
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ペンタックス オート110のレンズを清掃する [カメラ修理]

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フィルムが絶滅してしまったため、カメラ本体はオブジェとなってしまいましたが、自作フォーサーズ オート110アダプタのおかげで、レンズは現役です。とくに、小型の24mmF2.8と画角的に使いやすい18mm F2.8が活躍しています。最近、さらに両方とも一本ずつ増員されたのですが、カビ、クモリがあるジャンクのため分解して清掃することにしました。
2本とも構造は同様です。
分解の手順ですが、ピントリングにあるイモネジ3本を外します。するとピントリングが抜け、レンズ本体が露出します。
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レンズユニットをヘリコイドねじから外します。このとき、ヘリコイドねじの分離した位置関係がわかるように目印をつけておきます。こうすることで、再組み立てが容易になります。
レンズ本体から、前ユニットと後ろユニットを分離します。ねじに固定の接着剤が使われているので、結構力が要ります。
このように3つに分解できますが、何らかの溶剤で接着剤を柔らかくするとよいと思います。
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カビとくもりは3ユニットの6面のうち、前方から4,面、5面に発生していました。
清掃して組み立て、最後にピントリングを調整固定します。この時オート110本体のフォーカシングスクリーンで十分にピント確認ができました。
実際の撮影では、約F5.6に絞ると(実絞り優先撮影、露出時間から推測)画像最周辺部の画質が改善します。小さくてもきちんと作ってあるカメラでした。
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ローライフレックスをレストアする [カメラ修理]

Yオクでご覧のようなローライフレックス オートマットMXジャンク品をゲットしました。歴史的名機も外観が汚いので、9.5Kでした。
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さて届いたカメラを見てみると、テイクレンズはまだらになったUVフィルターに守られていたおかげで、比較的良好な状態です。目についた不具合は、シャッター速度ダイアルが空回りしてしまい、シャッター速度変更ができなくなっている点でした。
とりあえず前板を外します。前板の裏側には、シャッター速度と絞りを操作するメカがあります。
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シャッター速度ダイアルのギアとシャッターユニットのシャッター速度カムを動かすギアの連動が外れています。
ギアの高さが微妙に狂っており、かみ合わせが悪くて外れてしまう状態でした。あちこちをよく見てみると、前板が一部陥没しており、そのせいでギアのあたり面が不ぞろいになっていることに気づきました。正面から強い力が加わったものと思われます。そこで、裏側のギアを分解しました。
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矢印のギアのかみ合わせが悪く、空回りしてしまいます。
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裏面からじっくりと外力を加え、陥没している部分を整復し、かみ合わせができるようになりました。
変更できるようになったシャッター速度は、1と1/2がやや長いものの、全体に良好でした。
ぼろぼろの外観は、本革の貼り革が劣化し、革表面の塗装面がはがれ皮そのものの色が出てしまったためでした。フェイクレザーを貼ることにしましたが、型紙を作るベースには、カメラそのものをコピーしてみました。カメラが平面で形成されているため、結構うまくいきました。
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テイクレンズ前群を取り外して清掃し、後玉も前後から清掃してレストアを終了しました。

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ローライコード2をレストアする [カメラ修理]

ため込んでいるジャンクカメラの中に、外装ハゲハゲ、レンズ曇り強し、絞り羽根油が回っていて一枚脱臼、シャッタースロー不良という、手ごわいローライコードⅡがありました。
数年間、分解状態でストックしていましたが、プリモジュニアの成功で勢いがついてしまい、このカメラのレストアにも挑戦することにしました。
まず前面の貼り革をはがします。炭化してボロボロと崩れますが、後で型紙を起こすために、なるべく丁寧に分離し、紙に貼り付けて保存します。ごらんのように遺跡から発掘した土器を復元したような姿になりました。欠損している部分は、初めから剥げていたところです。
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レンズボードの飾り板を外し、レンズボードを本体から分離します。この時入っていたシムの位置を記録し、復元できるようにします。レンズボードから、レンズ前群をゴム環で回転させて外します。レンズ前群を分解して清掃してみると比較的傷も少なく、磨いたところかなりクリアになりました。シャッターユニット後部のレンズも分離して清掃、やはり、かなりクリアになりました。この戦果に気をよくしてシャッターユニットと絞りにトライします。シャッターユニットと絞りユニットを分離して、それぞれベンジン浴させます。
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攪拌を数度繰り返し、乾燥させてみると、シャッターは生き返っていました。チャージ環を外して各部に微量の注油を行いました。絞りユニットは、分解すると大変なことになりそうなので、ユニットケースのねじを緩めて、脱臼している羽根を定位置に戻すことにしました。前から後ろから、つまようじとプラスチックピンセットで整復を試みることしばらくで、定位置に戻すことができました。
組み立ては、特に問題なく終了。無限遠と最短距離でピントをチェックし、わずかに前ピンに調整しました。
さて、あまりにもみすぼらしく、人前に出すのがはばかられるような外観なので、外装のレザーを張り替えることにしました。はがした外装の破片をつなぎ合わせて型紙を作り、アマゾンで購入したフェイクレザーを貼り付けてみました。慣れないせいか、とても大変で肩が凝ってしまいました。これが完成した姿です。
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プリモジュニアをレストアする [カメラ修理]

ヤシカ44から、不要になった巻き上げクランクを移植して、快適に操作できるようになったかと思われたプリモジュニアですが、シャッター羽根に油が付着しており、たびたび開かなくなることがわかりました。夏ごろに入手してその時は気づかなかったのですが、寒い季節になり、不調が顕在化したようです。またシャッター速度や絞りを操作するときに、レンズボードがグラグラするのも気になっていました。
そこで、レストアすることにしました。
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まず、前板を外します。ストロボ接点切り替えレバーが邪魔して外れにくいですが、この金具は、容易に変形するように作られており、若干前方に曲げてやれば、前板がはがれます。
つぎにテイクレンズ前玉を外します。ゴムリングで簡単に外すことができました。
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シャッターはセイコーMXLで、コンパータイプです。
ビューレンズとテイクレンズを載せているレンズボードは4本のねじを外すと分離できます。そして、レンズボード後面の後ろ玉の遮光フードを回転させて取り外すと、フィルム巻き上げと連動しているシャッターチャージレバーのついたリング、絞り作動レバーのついたリング(それぞれレンズボードをはさむように位置しています)と後ろ玉と一体になった、シャッターユニットが外れます。シャッター速度や絞りを操作するときに、レンズボードがたわむのは、後ろ玉と一体になったリングの締め付けが緩めだったせいでした。
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まず、レンズユニットを取り外して、シャッターユニットだけにしてベンジンを流し込む簡易的な方法を試みようと思いましたが、シャッターユニットとレンズ後玉が分離できなかったため断念し、セオリー通りシャッターユニットを分解して清掃することにしました。
シャッターユニットの飾りリング、チャージリング、シャッターリングを外すとシャッターユニットをレンズボードに固定している3本のねじにアクセスすることができます。シャッター羽根とシャッターユニットを分離してベンジン浴させ、油分を取り除きます。
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ここで後玉を見てみると、絞り直後のレンズ面がかなり曇っていることがわかりました。そこで、レンズクリーナーで清掃してみましたが、除去できません。仕方ないので、ニコンアイピースを清掃した実績のあるキイロビンで清掃してみると、効果あり(^-^)。気をよくして、レンズを清掃してかなり透明度が回復しました。よし、組み立てと思ったら、キイロビンが絞り羽根に付着してしまい、絞りが動かなくなっていました(|||(-_-;)|||)。後ろ玉と絞りユニットを分解できなかったので、仕方ないことですが、絞りの分解清掃も必要になってしまいました。この部分の分解は容易ですが、組み立てはかなり大変です。
絞り羽根は5枚なので、円形絞りの機種よりはらくですが、それでもわずかな手の震えや空気の動き(ため息や鼻息ですね)でも動いてしまうためけっこう大変でした。枚数の多円形絞りなど分解されている皆さんはどうしているのだろうと思うくらい大変でした。
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絞りユニット、シャッターユニットを組み立てやっと元の形に復元できました。
70cmと無限遠でピントを確認して作業終了です。
こうして完動品になったプリモジニアですが、ヤシカ44よりもメカが複雑で、フィルム室も狭いため、かなりの大改造をしないと35mmフィルムは使えそうもないため、120フィルムからベスト判を切り出して使うことにしました。まき直し用のスプールはかわうそ商店さんでリーズナブルな価格で販売されています(ebayの半額くらい!)。つぎの予定はベスト判切り出し用フィルムカッターの工作です。

ヤシカ44を35mmフィルム仕様に改造する [カメラ修理]

ヤシカ44は、絶滅危惧種のベスト判フィルムを使用する、かわいらしい二眼レフです。この機種は、ベビーローライや、プリモジュニアなどの人気機種と比べて、手に入れやすく、巻き上げとシャッターチャージが独立しているなど機構もシンプルで、フィルム室も大きく、改造しやすい機種です。
正月休みを利用して、35mmフィルム仕様に改造してみました。
まず、改造すると不要になる巻き上げクランクを除去します(巻き上げクランク欠品のプリモジュニアに移植するため)。
つぎに、上部のフィルム室内部の部品を取り外し、35mmパトローネが入るスペースを確保します。
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ボディ左舷にあるフィルム押さえの金具を取り外します。この穴に、ジャンクカメラから取り外したフィルム巻き戻しクランクを接着します。使用したクランクはプラスチック製ですが、ヘビーユーズはしない予定なので、強度は大丈夫だと思います。
また巻き上げクランクとは反対側に、フィルムケースのふたを切り取ったスペーサーを押し込み固定します。これで、上部フィルム室の工作は完了です。

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つぎに、フィルム巻きとり側の工作です。不要な部品を取り外します。

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やはりジャンクカメラの巻き戻しクランク(真鍮製)を位置合わせして、従来あったフィルム押さえ金具を利用して固定します。巻き取り軸は、35mmフィルムのスプールです。

巻き上げは、このクランクを使用して行います。フィルム巻き上げは、1+1/4回転で、45mm以上巻き上げられるので、コマ間の重なりは回避できます。
実際に使用してみると、工作精度の不足で軸が偏芯しており、巻き上げ、巻き戻しともやや硬いですが、24枚撮りの35mmフィルムを最後まで巻き上げ巻き戻しすることができました。
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完成後の姿です。フォーカスノブの上下にあるのが、追加したフィルム巻き上げ軸(下)とフィルム巻き戻し軸(上)です。

ライカR3をレストアする [カメラ修理]

寒くなってきたので、山小屋にもゆかず、ドームにも上らず、暖かい部屋で、晩酌をしながら怠惰な生活をしています。冬は、やっぱりカメラいじりが多くなります。
ミノルタXEをレストアし、その結果に満足していましたが、ライカR3の内部はどうなっているのだろうという好奇心を抑えられなくなってきました。ご存知のとおり、ミノルタXEをライカ流にアレンジしたといわれるカメラです。こう考え出すと、行きつく先は…..。
レンズを持っていないんだからやめようよという理性と、いやMFタムロンがあるという物欲の言いわけとの葛藤をかかえながら、Yオクでジャンク品をウォッチすることしばらくで、5.8Kで、「商品の状態は使用・経年劣化による汚れや傷があります。 ・現在シャッターは落ちます。 ・ファインダー内、下部にカビ汚れがあります」という個体をゲットしました。
届いたカメラは、経年なりの表面のやれがあり、露出計の針は、上方に振りきれて反応なく、マニュアルでのシャッター速度はそれなりに変化しているという状態でした。プリズムは、視野下方にもやもやとした曇りがありますが、まずまずでした。
分解の手順は、ミノルタXEと同じです。
トップカバーを開けてみると、ミノルタXEとおなじ基板に加えて、プリズム左右に見慣れない部品の追加がありました。これは、ミラー下部にある、スポット測光機構のために追加された基板のようです。露出計は、ミノルタXE同様の中央重点測光をする基板と、ライカ社が後付けしたスポット測光をする基板が独立して組み込まれ、双方を切り替える構造になっています。
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しゅう動抵抗を磨いて、プリズムのモルト汚れを清掃し、正常に機能するライカR3となりました。スポット測光の値も信用できそうな数字です。
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スポット測光機構のために追加された部分以外は、そのままミノルタXEのレストアと同じ手順で可能でした。スポット測光部分以外は、ミノルタXEの部品を流用できそうです。
持っているRレンズは、ズミクロンの50mmF2とエルマリート35mmF2.8の2本だけですが、タムロンのMFレンズはそこそこの数を持っているので、とりあえず間に合いそうです。アダプトール2マウントは、説明書では、R4からR7用となっていますが、R3でも何も問題ないようです。

ペンタックスES2をレストアする [カメラ修理]

ヤシカFXスーパー2000のジャンクセット同梱品にペンタックスES2が入っていました。
ミラーアップし、メーターの確認もできない状態です。外観は、少々すれはありますが、へこみはありません。モルトはボロボロで、ファインダーは汚れています。手ごわい相手だけれど、レストアに挑戦することにしました。レストアに当たっては、艦長日誌DS9がとても参考になりました。
まず、ミラーアップの修理です。機械部分は、ペンタックスSPと同じとのことなので、まず、底板を外して、基板を取り去って各部の動きを確認します。
検索すると、ミラーを動作させるレバーがロックレバーに引っ掛かり、ミラーアップのまま動けなくなった状態のようです。ロックレバーの可動部に注油してみると、ミラーが正常に作動するようになりました。
明るくなったファインダーを覗くとスクリーンの汚れと、プリズム腐食による、黒い横線がわずかに見えました。モルトはボロボロです。
底部の基板を元に戻して、電池を入れると、露出計の指針は、上方に張り付いたままですが、バッテリーチェックは反応します。さらによく見ると、指針は、わずかに光に反応して振れているようです。基板は生きているようなので、さらに深部に踏み込みます。
まず、トップカバーを外します。フィルムカウンター部には逆ねじが2か所ありました。要注意です。シャッター速度ダイアルは頭のカニ目ねじを外せば取り外せます。
フィルム感度設定および露出補正ダイアルは、ASA100、1×の部位で外します。外したら、下のギアとレバーの位置を記録しておきます。
別にこの通りでなくてもよいのですが、取り外した時の設定をずらしてしまうと組み立てに苦労します(苦労しました(-_~-)。
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露出計の指針が光に反応して振れないのは、光の強さに応じてCDSの抵抗が増えないためだと思われました。CDSを交換する必要があります。そこで、秋月電子のホームページを見ると、CDSが、暗抵抗:0.5MΩからまで5MΩまで、何種類か販売されています。データシートがついていてγ値も記載されています。オリジナルのCDSの特性がわからないので、とりあえず暗抵抗0.5MΩから3MΩまで4種類のCDSを購入し、いつものように現物合わせでトライしました。一般に、カメラ用には、γ値の小さなものが採用されていることが多いようです。
アイピース両側にCDSが取り付けられていますが、取り付けねじは、ボディアースになっているので、組み立て時にきちんと通導があることを確認する必要があります(気づくかずに組み立て、どこか断線させてしまったかと青ざめました)。
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CDSの交換は、取り付けねじを外すだけで、配線は外さなくても可能です。
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CDSを取り付けたら、完動品のペンタックス スーパーAの露出表示と比較します。測光方式に差があるので、なるべく一様な、青空、曇り空、室内の輝度差のない壁で比較します。
結果、暗抵抗0.5Ω、γ値0.5のCDSを取り付けた場合に、ASA 400で1/500 f11から 1/30 f2.8まで、ほぼ全域にわたって、スーパーAに比較して、2段露出オーバーでパラレルに変化していました。これならASA感度ダイヤルだけで補正可能です。これより高輝度ではアンダーに、低輝度では、オーバーになります。
暗抵抗1Ωγ値0.6のCDSは、高輝度側で4段から5段オーバー、低輝度側ではさらにオーバーになりASA感度ダイアルだけでは補正できないようです。γ値0.6では高輝度部で合わせると低輝度がアンダーになり、低輝度に合わせると、高輝度がオーバーになります。γ値0.6では傾きが大きすぎるようです。
暗抵抗2ΩのCDSは抵抗が大きすぎて、使用不可能でした。
これで大丈夫かと思ったら、ときどき露出計もバッテリーチェックも反応しなくなるという症状があることが判明しました。
艦長日誌DS9に、絞り値を伝えるしゅう動抵抗取り付けねじが緩んでいると、露出計の動作が不安定になるとの記載があったので、その部分を点検してみました。
上下のカバーを外し、前面のセルフタイマーを外し、前板エプロン部を取り外します。
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この時、配線は外さなくても前板エプロン部を上方に裏返すだけで、作業できます。裏返したら、絞りリングのストッパーを外します。
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そうすると、ある位置で、ストッパーを固定していた穴から、しゅう動抵抗体を取り付けているねじの頭にアクセスすることができます。
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これがゆるんでいるとアースが取れなくて、露出計の動作が不安定になるそうです。本機も、少し緩めでした。これをしっかり締め込んで組み立ててみると、露出計も、バッテリーチェックもきちんと作動するようになりました。あとは、朽ちているモルトを交換して、プリズム周りを清掃して作業終了です。苦労した部分も多かったけれども、結構楽しい時間でした。底部基板の半固定抵抗を操作して、調整を試みましたが、全域で一段オーバー程度にはなりました。ポジは使わないゆるいカメラマニアなので、露出がオーバー気味には心が広いのです(^^;ゞ。
カメラレストアの面白さは、不具合の原因にたいして仮説を立て、解決法を試行検証し、その経過と結果を楽しむということにあると思います。このペンタックスES2は、その面白さが十分にあるカメラでした。

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