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タカハシEM-1S赤道儀のレストア(その3) [タカハシEM-1S赤道儀]

最後にとりかかったのは、極軸望遠鏡です。
せっかくのタカハシなので、それなりのものを取り付けたい、ということで、手元にあった、古いミザールAR-1型の極軸望遠鏡を加工することにしました。この極軸望遠鏡は、立派なスケール入りですが、対物レンズは直径約1cmの単レンズで、決して見やすいものではありません。EM-1S赤道儀の極軸は、内径43mmほどと十分な太さがあるので、スペースを埋めるために、対物レンズを交換することにしました。ミザールの30mm 8×のファインダーの対物レンズは、極軸望遠鏡と焦点距離が同じなので交換してもスケールが変化することはありません(ビクセンの極軸望遠鏡と比較して確認しました)。余談ですが、対物レンズの焦点距離が細かく選べれば(対物レンズの焦点距離を適切な分長くできれば)古いスケールをアップデートできます。たとえば、1980年の離角は49′、2015年の離角は41′ですから、対物レンズの焦点距離を20パーセント長くしてやれば、35年前のスケールが現役復帰するわけですが、レンズの選択肢がないため、そう都合よくはいきません。
さて、3㎝ファインダーの後方に極軸望遠鏡の接眼部を塩ビ管で接続し、塩ビ管、アルミテープで隙間を埋めて挿入し、瞬間接着剤を少量流し込んで、固定しました。この極軸望遠鏡の接眼部は、3か所のイモネジで、スケールを移動させることができるので、軸出しをすることができます。製作過程の写真は撮り忘れてしまいました。
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これは、極軸望遠鏡の対物レンズです。口径30mmになっているのがわかるでしょうか。
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これで、半分ジャンクだったEM-1Sが復活しました。
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ビクセンの古い木製三脚を取り付けて10cm屈折を載せてみましたが、さすがにしっかりしています。


タカハシEM-1S赤道儀のレストア(その2) [タカハシEM-1S赤道儀]

次の作業は、赤緯軸の整備です。先人の足跡を探すと、ありがたいことにEM-1の分解整備の記事が見つかりました。
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まず、このナットを外す必要がありそうなので、17㎜ソケットを差し込めるように削って薄くすることにしました。ボール盤にソケットをくわえさせて、やすりを当て続けること小一時間、何とか差し込める直径に薄くできました。
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結論から言うと、この作業は不要でした(´_`)。このナットは、赤緯軸上端の黒い金具を赤緯軸に対して固定する補助をしているだけのようです。この個体の場合、マウントあり溝を取り付ける黒い金具と赤緯軸がしっかりと固定されていたので、この補助ナットを外しても何事も起こりませんでした。
部分微動部のパーツ(さすがタカハシ、ムービングピースのガタをとるための与圧機構など、カスタム経緯台とは違う精密な作りです)を取り外し、極軸望遠鏡の開口部からメガネレンチ(19mm)を差し込んで、赤緯軸下側のナットを緩めると、すべてのパーツが外れました。
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ボールベアリングが入った精密な構造です。
鏡筒側の軸受け
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ウェイト軸側の軸受け
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赤緯軸全体
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このボールベアリングのオイル切れで、ゴリゴリしていたようです。パーツクリーナーで清掃し、モリブデングリスを塗布して、組み立ててみると、滑らかな軽い回転が復活しました。



タカハシEM-1S赤道儀のレストア(その1) [タカハシEM-1S赤道儀]

タカハシEM-1S赤道儀をゲットしました。CATさんの現状販売品(コントローラーなし、極軸望遠鏡なし、三脚台座なし、ウェイト軸先端のリングなし、モーター通電は確認)、26800円でした。
届いた赤道儀は、大きな傷はなく比較的きれいで、赤経軸はスムーズに回りますが、赤緯軸にゴリゴリとした感触があり、気分よく使うには、分解清掃が必要なようです。
またEM-1SはEM-1と違って、コントローラーをつながないと、恒星時回転が始まらないので、コントローラーは必要不可欠な仕様でした(EM-1は電源をつなぐと恒星時回転開始)。ためしにEM-1のコントローラーをつなぐと、停止ボタンを押している間は恒星時回転、2倍速ボタンを押すと2倍速になりました。
そこで、まずコントローラーを作ることにしました。コントローラーは、3.5mmステレオミニプラグ接続なので、L、 R、 GNDの3本しか回路がありません。どうすれば、2倍速、恒星時、停止を二つのボタンでできるようにするかを考えてみました。その結果、on-(on)のオルタネートスイッチに恒星時駆動onと二倍速(on)を割り当て、押している間だけoffになるモメンタリースイッチをその上流に設置すればコントローラーが完成するのではないかと仮説を立てました└(^へ^)┘。電気的な知識経験の豊富な方には、考えるまでもない簡単なレベルの仮説ですが、当方にとっては、かなりの知的労働です。
共立エレショップさんにステレオミニプラグと二つのスイッチを発注し、その間にケースを探しにダイソーに出動(大袈裟ですが、出不精なので近所でも出動という気分なのです(*^^*)。
ダイソーで、テレビにつないで耳元でミニスピーカーを鳴らすという製品がありました。
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ステレオミニプラグだし、スピーカーの替りにスイッチを接続すればOK?と喜んで購入しましたが、分解するとスピーカーは2線しか使っていないので、このコードとプラグは使用できず、ケースだけ使うことにしました。
数日後、部品が届いたので、組み立ててみましたが、想定どおりに動作しました
\(*^▽^*)/。スイッチの大きさが不揃いですが、暗闇でも違いがわかると理由をつけて納得しました。
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三脚架台は、色が違うけれどもEM-1のものが手持ちにあり、三脚架台取り付けねじは、1/2インチのアイボルトとワッシャーで代用し、ウェイト軸末端の抜け止め金具としてM8ナットとワッシャーもホームセンターで買い出ししてきました。350円ほどでした。
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EM-1用の三脚架台は、方向調節ねじの当たる突起が微妙にEM-1S赤道儀本体に干渉するため、やすりで少々削る必要がありました。しかし、方位調整ねじの高さが、EM-1よりもEM-1Sのほうが高い部位にあるため、結局、もともとの固定金具の先端にM5ねじと四角ナットで作った延長部分をねじ込むことで、方位調整の起点金具としました。