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ミノルタXEのレストア [カメラ修理]

ミノルタXEをレストアしました。症状は、オート不良、ときどきミラーが戻らない、プリズムの汚れ少々という個体です。先人の残した足跡に感謝しつつその記載を参考にし、またWeb上にあった、サービスマニュアル(記述は英文、部品表示は日本語もあり)をダウンロードして、事に臨みました。
まず、フィルム巻き戻しレバーを取り外し、つぎにASA感度設定ダイヤルを外します。
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ASA12で外すと連動レバーが一番端になるので、組み立て時の目安になります。
次に巻き戻しレバー側のカバーを外します。
DSCN3639_R.JPG
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サービスマニュアルで、部品の順番を確認しながら取り外してゆきます。
ASA絞りしゅう動体セット(スライド抵抗)が現れましたが、上側の抵抗体は、真鍮製の台座から剥離していました。また表面が赤銅色に変色しているのが分かります。
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まず剥離していたしゅう動体を、裏面と対称の位置になるように、セメダインスーパーXで台座に接着しました。ここで、しゅう動体をピカールで軽く磨くと本来の黄金色が現れました。裏側のしゅう動体も磨きます。表裏の抵抗をつなぐ細いリード線が断裂していたので、手元にあったリード線を切って半田付けし両者を接続しました。
ここで組み立てしてシャッターを切ってみましたが、ときどき異様に遅いシャッターとなるなど、不安定です。ここまでのレストアでは完全復活はしていないようです。
さらに奥地に踏み込むことにしました。
この症状は、シャッターを切った時にミラーが上がったことを検出する接点(タイミングスイッチ)の接触不良が原因のようです。
この接点に到達するには、トップカバー、ベースプレート、マウント、ボディ前面の貼り皮など、多くのものを外さなければなりません。
巻き上げレバー、二重露出レバーをはずします。
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ここまで外すので、ついでに、プリズムも外して、清掃することにしました。
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プリズムには、劣化して粘着性になった。モルトの残骸がこびりついています。表面の鍍銀も一部やられています。鍍銀を痛めないように、そっとアルコールの綿棒で清掃し、薄いモルトを貼っておきました。組み立ててから見てみると、ファインダー視野の手前側に軽いもやもやの模様が見えますが、あまり気にならない範囲で収まったのは幸運でした。
さて、奥地を目指します。
マウント固定のネジは、接着剤が使われており、外すのに難儀しました。レンズの絞り値をカメラに伝える連動環、その下のワッシャーもはずします。
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ボディ前面の貼り皮をドライヤーで温めてから、はがしてゆくと、シャッターユニットとミラーボックスを固定していたネジが現れます(右3本左2本)。
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これをはずすとミラーボックスとシャッターユニットを動かせるようになります。
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問題の接点には、シャッターユニットを前方へ少しずらせば、そのすきまからアプローチできました。
接点を後方から支えていたモルトが劣化してちぎれ、破片が接点に挟まっていました。これを除去して、新しいモルトの小片を、接点後方に支持するように挿入、接着しました。(図の黄色い線内)
DSCN3667_Rp.jpg
これで、完全に動作するようになりました。このカメラは、巻き上げの感触、シャッターの感触がよく、レストアもしやすく、よいカメラだと思います。