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日本光学 O-7mmとH-12.5mm [接眼鏡 アイピース]

Yオクで、日本光学(まだニコンになっていない時代)のO-7mmと H-12.5mmを、S様から譲っていただきました。
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「レンズに黴が酷いのでジャンク出品です。実視でも白とびの曇りがあります。上級者の方でも黴は取れないと思います。黴だらけと言った方が良さそうです。超希少ですのでニコンのコレクションやニコン独自の変形プローゼルのオルソスコピックを分解してみたい興味のある方の入札をお待ちいたします。」「 φ24,5mm(ツァイスサイズ)ニコン6,5cmおよび5cm天体望遠鏡用接眼レンズの付属品です。当時は2、5インチおよび2インチ天体望遠鏡用接眼鏡といっていたと思います。出品のものがどちらのものかは分かりません。当時ニコンはオルソスコピックでなく正式にオルソーと言っていました。」
「 このニコンマークはとても珍しく、コレクションとしての出品狙いですので性能を求める方はご遠慮ください。なにしろ65年前!の昭和25年発売ですので。」とのことでした。
とりあえず実用アイピースは結構な数を所有しているし、曇ったレンズに心の広い(o^皿^o)別の言い方をすれば鈍感な当方は、出品者のご意向に沿った入札者であろうと自己判断して入札、無事落札しました。
さて届いたアイピースは、さすがに往年の日本光学だけの事はあり、丁寧な作りの品でした。とくにH-12.5mmは、ハイゲンと名乗っていてもMHであるという、さすがに日本光学という製品でした。この逆の、MHといいながら対物側が平凸レンズの製品や、ハイゲンといいながら対物側が両凸レンズである製品に多く親しんでいた底辺天文少年だった小生は、この日本光学の姿勢に感動してしまいました (^‐^)。
S様に、うかがったところでは、H-40mmがケルナーであった時代もあったそうです。
この二つのアイピースは、分解も容易で、とてもメンテしやすく、「分解清掃がしやすいのがきちんと作られた製品である(木辺さんか星野さんか富田さんの本に書いてあったと記憶していますが)」と書いてあった通りの、往時の製品でした。
こちらがO-7mmで、4つの部品に分解できます。
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こちらはH-12.5mmです。やはり4つの部品に分解できます。
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さて清掃です。アルコールやレンズクリーナーで拭いてみましたが、やはり、きれいになりません。そこで、曇ったレンズ(昔のCanon 50/1.8Lなど、これはたいてい頑固に曇っています)を分解清掃した経験から、自動車のフロントガラスの油膜とりキイロビン(セリウムが入っています)と油膜ヤニとりクロス(新品です)で軽く磨いてみました。
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やわらかいガラスが使われている可能性もあるかと思い、少しずつ丁寧に磨いてゆきます。レンズの曲率が変わるほどの研磨はしませんが、少々の作業後に、表面のカビがとれました。コーティングがカビに食われていて、カビ痕が残りましたが、当方の凡眼的には十分許容範囲の透過度に回復しました\(*^▽^*)/。
さて、実視です。VMC20cmにつけて、ビクセンのOr7mm(24.5mmサイズ、ほぼデッドストック状態)と比べてみました。月面を観測したときの光の散乱の度合いは、同じ程度に思われました。恒星を眺めてみると、焦点内外像で、ビクセンはわずかに赤や青の色を感じましたが、日本光学は、まったく色を感じませんでした。焦点像では、違いはわかりませんでした。
H-12.5mmでものぞいてみましたが、レンズの構成枚数が少ないので、すっきりとした見え味です。色収差もあまり気になりません。アイレリーフが短く、のぞきにくいことはありますが、あまり高倍率にならないこともあり、十分実用になるようです。
この2つは、実用品ばかりの当方のアイピースの中で、ビンテージ感のある、お宝アイピースになりました。
手元にある、昔のNikon製品と比べてみました。Nikon S2にはこのような日本光学マークがありましたが、
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Nikon Fにはもうデザインされたロゴマークはありません。
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この二つのアイピースは、Nikon S2よりも古いもののようです。