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KES赤道儀にビクセンアリ溝を取り付ける [KES赤道儀]

ビクセンのアリガタ規格は、他社製品にも広く取り入れられ、天体望遠鏡のスタンダードと言ってもよい状態です。KES赤道儀も、汎用性を広げるために、ビクセン規格のアリ溝を取り付けることにしました。
KES赤道儀の鏡筒取り付け部は、M5ネジ4本で取り付けられた、アルミ製部品です。
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これを取り外すと、図のような赤緯軸固定部分が露出します。
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この部分に取り付けネジが干渉しないように、ネジの長さに気をつけなければなりません。実際の取り付けには、本来の鏡筒取り付け部金具の既存のネジ穴一か所を利用し、新たに3か所のM5ネジ穴を追加しました。
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これで、ビクセンのアリ溝金具をKES赤道儀に取り付けることができました。
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ビクセンの10cm屈折を搭載したところです。
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また、木製三脚は、長年の使用で、固定部のワッシャーが木材にめり込み、まるで象嵌細工(?)状態です。
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これでは、強く締め付けることができないので、M8の径の大きなワッシャーをその上からかぶせることにしました。
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木材の割れや劣化はありますが、これで当分は使用できそうです。

ベランダ用接眼鏡 [接眼鏡 アイピース]

現在、主力の20cm屈折、udo20号のアイピースは、Televueの、PL8,11,15,20,25mmと、ビクセンLV4,5,6,10,20mm、Meade UW4.7 mm、PL40mmを使っています。良像範囲が狭い光学系、貧弱な接眼部、そして赤道儀での使用という条件なので、大きくて高価なワイドタイプの接眼鏡や、2インチアイピースは使っていません。これが1軍アイピースです。
さて、2軍、ベランダ用接眼鏡ラインアップの話題です。シーイングの悪い日に、わざわざドームまでアイピースを取りに行くのも面倒なので(なまけものです、はい(^^;ゞ)、ベランダ観望用に自然にできあがってしまったシリーズです。
はじめは、ロンキーテスト用のフィルムを入れるジャンクアイピースを探していたものの、アメリカンサイズは入手できず、それなら安く売っているアイピースを犠牲にしてと思って手に入れたり(使用してみるときちんと使えるので、もったいなくなりそのまま使用)、おまけで貰ったりしたものがそろった結果です。
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写真左から
1. Meade PL 5mm(シリーズ3000、よくみかけるシリーズ4000の下のグレードでしょうか)、980円でした。アイリリーフはとても短く、眼の位置をずらさないと一度に全視野を見渡せないほど覗きにくいですが、中心部はきちんと見えるアイピースです。
2. Bosma PL 10mm 1100円(これだけシリーズ完成のためYオクで購入)
3. ビクセンPL15mm 1500円(アウトレット品)視野の縁がぼけるのが不快だが、見え方に支障なし。
4. Kenko PL 20mm 1000円(アウトレット品)普通によく見える。
5. ビクセン K25mm 特売セールのおまけで貰った。普通によく見える。
いずれも、よく見えなかったらロンキーアイピースになるところでしたが、期待に反して普通によく見えるので命拾いして、いまではMizar 127mmのよい相棒です。
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お菓子の缶にいれて持ち運んでいます。上の列いちばん左は、誠報社オリジナル25.4mmサイズのOr4mmで(20年以上前のもの)、31.4-36.4アダプターに押し込んで31.4化して使用しています)

127mm F6.5 対物レンズ の芯ずれを修正する [天体望遠鏡]

ジャンク9800円のMizar 127mm F6.5は、購入時から、星像がいまいちで、また、対物セルの中で、レンズがカタカタと動く音がしました。レンズへの圧迫がないならいいやと鷹揚に構えていたのですが、転倒させた拍子に、対物レンズエレメントの芯がずれてしまいました。それまでも、いまいちだった星像(なんとか許容範囲内だったか?)が、鯉のぼりの目のように中心のずれた像になってしまいました。
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視野中に、尾のない彗星のような星々が、そこかしこに見えてしまいます。本来なら、メーカーに修理依頼をするところですが、由緒正しい(?)ジャンク品です。そこで、自己流で、修正を試みることにしました。もう、失うものがないので、気楽と言えば気楽なチャレンジです。対物レンズセルはプラ製で、前方からねじ込みの枠で押さえるようになっています。当然、玉押しネジなどの高級な機能はありません。また、光軸修正ネジもなく、レンズセル周囲3か所のネジを緩めて調整するような仕様です。
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まず、光軸修正スコープを使って、十分に光軸を合わせます。つぎに、振動に強いサターン赤道儀に搭載し、天頂付近の明るい星に向けます。修正を開始した夏の始めは、ベガでした。
対物レンズ中央に、吸盤を張り付け、レンズ押さえの枠を緩めて、星像を確認しながら、吸盤を上下左右に移動させ、クラウンガラスの前玉の位置を微調整します。これが使用した吸盤です。
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鯉のぼりの目玉が一番流れなくなった位置で、レンズ枠をゆっくりしめこんで、レンズが動かないように固定します。この作業をすると、光軸もずれるので、その都度光軸修正します。
言葉にするとこれだけですが、天候の悪い日、シーイングの不良な日は、調整できず、結構長い日にちがかかりました。宵のうち天頂近くの恒星が、ベガからデネブ、アルフェラツと代わる季節が過ぎるころに、なんとか納得できる星像になり、修正が終わりました。前玉の位置をずらすだけで、星像が改善すると思っていたのですが、レンズ押さえの枠の締め付け方でも星像が変化しました。最終的に、カタカタ音がしないレベルまで、レンズ押さえをしめこんだ位置で、トライした中では、ベストの星像が得られ、作業を終了しました。
修正後によく見てみると、この対物レンズは、焦点内像は色収差で緑色に着色しますが、
焦点内外像がほぼ対称で、球面収差が少ない、よいレンズであることが分かりました。
こと座ε(ダブルダブル)をPL5mmで見てみると、くっきりと分離した真円の4つの恒星の周囲に、わずかに、ほぼ均等にジフラクションリングが見えました。
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対物レンズセルがプラ製でひ弱な割に、頑丈で重い金属製「フードがついていましたが、フードへの外力がダイレクトにレンズセルに加わる構造なので、頑丈なフードをやめて、20cm屈折と同じように、アクリルサンデーで柔らかいフードを自作しました。